短いパイプに板を溶接する製品です。
板の片側だけ溶接すると、熱で板がU字方向に曲がります。
写真では見にくいですが、板の両端が浮いています。
それを直すため、机の端に片側を固定して金槌で叩いていました。
真っ直ぐになったか見たり、反対側にしたりと、何度も固定し直しながらやっていました。
そこへ社長がやってきて、角パイプに反対側に置いて、叩けばいいと一言。
やってみると、簡単に真っ直ぐになりました。
聞けば簡単なことでも、自分では中々思いつきません。
キレイに早く溶接して磨く、曲げや組み立ての順番を想像するとか、自分の能力を上げるのも技術の蓄積ですが、
こう言う細かい技をたくさん身につけたり、思いつくようになるのも技術の蓄積になります。
こう言う蓄積も、後継者不足で会社が無くなれば、無くなってしまいます。
日本全国で凄い勢いでなくなってんだろうなと思います。
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